空き巣の侵入手口で一番多いのは「無施錠」「ガラス破り」この2つによる侵入手口は全体の約8割を占めています。
防犯対策として、ドア、鍵の交換、雨戸やシャッターを取り付ける、格子をつける等様々な対策方法はありますが、今回はその中から「窓ガラス」の対策についてまとめてみました。
防犯の基本は施錠
当たり前のようですが、警察庁のデータでわかる侵入手段の約半数は「無施錠」続いて、「ガラス破り」ということがわかります。侵入者は、時間がかからず最も簡単に侵入できる手口を研究しており、その手口がわかれば対策も講じられます。
まずは、基本の「施錠」ちょっとゴミを出しに行くだけだからとついつい鍵をかけずに出かけてしまうことなどありませんか?すぐそこだからと思っても必ず施錠する習慣をつけましょう。
窓の防犯対策について考えてみる
続いて、侵入手段が多いのが「ガラス破り」
その名前の通り、窓ガラスを破壊して、そこから手を入れて鍵を外して侵入する手口です。なんと、通常のガラスであれば、わずか数秒でガラスは破壊できます。
防犯フィルムを貼るという対策もありますが、適切な施工がされていなければ、本来の防犯性能が発揮されません。
クレセント(鍵)の付近に部分的に貼る対策が多く行われているようですが、打ち破り実験によると1〜2回の打撃でフィルム面積相当の大きさの穴が開いてしまう結果が出ています。
防犯フィルムを貼る対策を講じる際は、ガラス部分への一面(全面)貼りがおすすめとなり、専門の施工業者に適切な施工を依頼されることをおすすめしております。
ガラス交換での防犯対策
バールによる打ち破り実験のデータをご覧ください。
通常、一般的に広く開口部で使用されている板ガラスがフロート板ガラス(厚さ3mm・5mm)、機能性ガラスとして網入りガラス、強化ガラス、防犯ガラスと様々なガラスの種類がありますが、それぞれのガラスの機能を以下にご説明します
網入りガラス
火災時にガラスが割れ落ちて火炎を貫通することによる延焼を防ぐために金網を封入したガラス。
強化ガラス
強化ガラスは、同じ厚さのフロート板ガラスに比べ約3倍の耐風圧強度を持っているガラスですが、防犯を目的としたガラスではありません。
破損しても粒状になるため安全性は高いとされていますが、防犯性能は期待できません。
防犯ガラス
防犯ガラスは、2枚以上のガラスの間に柔軟で強靱な中間膜を挟み、熱と圧力を加えて接着しており、破片が飛散しにくく、加撃物が貫通しにくいガラスです。
打ち破り試験で打撃を7回加えても十分な大きさの穴が開きません。他の手口についても、高い防犯性能を示します。
防犯対策に適しているのは防犯ガラス
網入りガラス、強化ガラスは名前からすると防犯対策にも良いのでは ? と思われがちですが、実際はそれぞれの特徴が異なり防犯性能は期待ができません。防犯ガラスが実験結果からも高い防犯性能があることがわかります。
また、防犯ガラスが敬遠されるのは侵入に時間がかかるから。侵入に手間取り、5分かかると侵入者の約7割、10分以上かかると侵入者のほとんどがあきらめると言われています。
「侵入に時間をかけさせる」防犯ガラスの加撃物が貫通しにくいという特徴は、ここでも生かされることがわかります。
まずは狙われやすい窓からの対策を!
このデータからもわかるように、侵入者はリビング等の掃き出し窓が最も破りやすい窓と答えています。ご自宅、全ての窓を防犯ガラスに窓リフォームすることは難しくても、まずは狙われやすい、侵入しやすい「窓」からのガラス交換を検討しましょう。
侵入者は、下見を怠りません。狙われにくく、侵入されにくい「防犯住宅」にするためには、まずは狙われやすく、侵入されやすい住まいを知ることです。
まずは、ご自宅の「防犯度」を自己診断 ! ここが不安だなという点がありましたら、リフォームネット浜松 ヒラノ までお気軽にご相談ください。
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(出典)警察庁住まいる防犯110番・(財)都市防犯研究センターJUSRIリポート